ライブドアPJ(PJニュース)だけど、リンク先のwikiでも指摘されているように、事実誤認や公平性を欠く記事もしばしば(いや、かなり)見受けられるうえ、編集体制も記事に対してきちんと責任を負っているとは言いがたい。
最近では池野徹PJの「
レイプ事件、「一番ワルい」のは誰だ。」が各方面から大批判を浴び、同じライブドアの独女通信でも「
独女通信がPJ記者に物申す」との記事が掲載されたが、池野PJは様々な批判に答える形で「
「レイプ事件」ニュースがもたらした、ネットメディアの稚拙さ。」なる記事を投稿するなど、そもそも批判をまじめに受け止めていないかのような態度を示していた(その後、村上稔PJが「
PJ記者によって書かれたレイプ事件記事について反論する」との記事を掲載したほか、池野PJに対するさらなる批判が巻き起こった)。
だが、池野PJ以外にも極めて保守的な論調のPJ記者が多く、PJニュースそのものに旧来の価値観を自明とし、論拠も示さず異なる価値観を一方的に批判したり、あるいは単なる愚痴やボヤキに類する記事が多数配信される状況となっている。そして、それらの記事は大半が「根拠も示さずにゲームやオタク、性的少数者を悪者」にしている。
例えば、工藤和江PJの「
何かおかしい、この世の中」ではゲームが、また小菅俊幸PJの「
民主党にもあった「しょうがない」発言」では性的少数者が、なぜかタイトルとはあまり関係のない形で槍玉に上がっており、彼らの真意に疑念を抱かせるには十分な立場の偏りが見受けられる。
加えて、工藤明子PJのように「あからさまにアンチポルノの立場から記事を配信し続けている」記者もいるため、批判的な観点から一定の注意を払う必要があるだろう。
それにしても、PJニュースにはタイトルと内容がはなはだしく乖離していたり、あるいはタイトルとはほぼ無関係の結論へ強引に持っていく記事が目につく。たいていの場合、デスクや編集者の目をごまかす為にこういう小細工をするのだが、PJの場合はデスク権限が強いと思えないので、なにか別の要因が働いているのだろう。
最も可能性が高いのは「クリック数を稼ぐ為」だが、これは文字通りの羊頭狗肉であり、メディアとして許されざる行為とさえ言えよう。
ただ、クリックして本文を閲覧しないと、羊頭狗肉かどうか判別できないのが問題で、クリックした段階でPJ記者の目的は達成されてしまうので、誰かが記事を転載するぐらいしか回避方法は無いかもしれまい。
また、本当に問題なのはこういう小細工が組織的に行われているかどうかで、もしも組織的にこういった羊頭狗肉が行われているようなら、ライブドアPJそのものの存在すら揺るがす大スキャンダルとなろう。まぁ、恐らくはPJ記者同士の個人的な交流から、半ば自然に広まっていったのではなかろうかと推測するが、それならそれでデスクなり編集者なりが適切に指導しなければならないのは明らかだ。
ともかく、現状のPJニュースはとても信頼するにたるメディアとはいえず、むしろデマゴーグすれすれのイエロージャーナリズムに染まっていると言えよう。
スポンサーサイト
テーマ:都市伝説・噂話 - ジャンル:謎
- 2007/07/11(水) 15:36:44|
- Зона
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
私はジャーナリズムの仕事に携わるものですが
以前からPJに関しては同じ意見です。何度か事実と異なるものを目にしては「問い合わせ」をしてきました。しかし、編集部も記者もまったく誠実でない返答しか持ち合わせておらず、あきれてしまいました。同業者の間では注目するだけ無駄、価値がないとの見解です。ネタの正確さやネタ元の不確実さ、私的な意見のみの羅列、さらには記者の資質にも問題があると考えられます。
- 2007/08/30(木) 15:14:48 |
- URL |
- 匿名 #-
- [ 編集]
池野徹PJは悪名高き「レイプ事件、「一番ワルい」のは誰だ。」記事で、かつてないクリック数を稼ぎ、少なからぬクリック報奨金を得たといわれています。
また、その後もライブドアPJでは問題記事が頻出しており、あえてでたらめ記事を投稿し、反論を喚起することで注目を集める手法を選択するPJすら現れているのではないかと危惧しています。
会社の方針といわれればその通りかもしれませんし、また受け手のリテラシー能力を向上させねばならないことも確かですが、このような媒体が栄えるようでは、ジャーナリズムは本当に死んでしまうのではないかと思えてなりません。
- 2007/08/30(木) 18:21:08 |
- URL |
- m_m1941 #qbIq4rIg
- [ 編集]