先日(といってもこれは慣用句表現だから、本当に最近のことではないよ)、とある作家氏の個展開催を記念して開かれたオープニングレセプションに招待されたんだけど、いわゆるオタク系ってのは作家だろうがメディア関係者だろうが同じにおいがしてて、しかも「結局オタク同士で固まってる」ってのがちょっと面白かった。もうひとつ面白かったのは、個展でオープニングレセプションを開くぐらいだから、まぁそれなりの地位にいる方が主催しておられまして、会場にはメディア関係やビジネス関係の方と思わしき紳士淑女の方々も姿を見せておられたのですが、困ったことに主役であるはずの作家氏ご本人と当人の近しい作家仲間の方々が「中心から少し外れたところで居心地悪そうに固まって」いて、ややもすれば代理人の方が前面に出ていたりしていたことかな。
でまぁ、そうは言いつつも作家氏ご本人とコンタクトを取りたい人々はたくさんいるわけで、もっぱらメディア関係を中心に第二の輪が形成されるんだけど、中には「売れない作家を露骨に邪魔者扱いする人」とかもいて、なんちゅうか「やすっぽい連続TVドラマ」を見ているような気分にさせられちゃったりもしたよ。ただ、ドラマや映画ならそういう嫌なメディア人は「単なる無能な威張り屋」で、やがて実力を認められた「売れない作家」に逆襲されるんだけど、現実はいわゆる「やり手編集者や発言力のある評論家」の方が売れない作家に対して厳しいという、なんともさむぅい世界が広がっていました。
中でも、ほんとに笑っちゃうほど面白かったのは、ここ最近は売り上げを急速に伸ばしている業界誌の名物編集長で、ぶっちゃけ「凄腕」とされている人の態度だった。ざっくり書いちゃうと、その方が他の有力作家氏とお話されていたテーブルの上だけに、最後までオードブルが残っていたおかげで、売れない貧乏作家が何人かやってきてつまんだわけ、ところが3人目かそこらぐらいでその凄腕編集長氏がオードブルの皿をつかみ、立ち上がってこう言い放ったっすよ…
どうぞ、もってってください こっちは、その瞬間に空気凍ってしらけるかと思ったら、全然そんなことは無くって、第二の輪を形成していたメディアの方々も「さっさと持ってけよ」という感じなわけ。
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テーマ:オタクの私生活 - ジャンル:サブカル
2007/11/26(月) 17:55:39 |
Зона
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コシナの廉価版レンズシリーズの1本で、惜しまれつつもカタログから姿を消した。ちなみに、コシナ廉価版レンズには他に20mmと28mmがあり、マニアからは広角三姉妹とも呼ばれていたようだ。
レンズの構成や生産時期等は不明で、相変わらずWEBではめぼしい情報が見当たらない。
とりあえず、レンズ構成は7群7枚ということで、前玉はそれほど大きくないから、口径食が微妙に心配だったりもする。
ただ、かつては「LENS MADE IN JAPAN UNDER LICENE FROM VEB CARL ZEISS JENA」とプリントされていたようで、コシナがツァイスのOEM生産を行っていた時期に、ツァイスの監督下で設計された製品のようだ。後述するように鏡胴はいかにも廉価版だが、光学設計と硝材にツァイスの手が入っているのはほぼ間違いないだろう。
ただ、描写に関してはやはり可もなく不可もなくといったところで、むしろ逆光に弱いという嫌な定評がある。この点は7群7枚構成が不利に作用しているのかもしれないが、レンズ名にMC(マルチコーティング)と入れてるぐらいだから、それなり以上の対策を施しているはずだ。とはいえ、その辺はボディとの相性といった要因も考えうるし、また鏡胴部分の内面反射によるものの可能性もあるので、いささかなんともいえないところだ。
個人的な感想としては、開放から周辺まで破綻の無いところと、寄っても像が乱れないところが気に入っており、マクロ(MACRO)の名称は決して伊達じゃなかったといえよう。また、開放から像が乱れないところにも定評があり、天体写真愛好家の中には星野撮影用として愛好する人もいるのだから、この辺は折り紙つきともいえるだろうね。
個人的には完全プラ鏡胴があまりにも安っぽくて、しかもヘリコイドの回転方向がニコンとは反対(右)という部分には大きな不満を感じるものの、値段を考えればまぁそれなりかとも思う。なにしろ、新品でも実売が9千円未満だったぐらいだから、贅沢を言っては罰が当たるというものだ。あまり使わない焦点距離でもあるし、お遊びにはちょうどかと思って格安の中古を入手したのだが、なんだかんだと文句を言いつつも手元に残しているのは、気に入ってる証拠なのかもしれない。
えっ?転売しても二束三文だから残してるだけだろうって?
その辺は変にかんぐっちゃだめだよ~
生産停止になっちゃったから値上がりしちゃうかもしれないじゃないかw
テーマ:★カメラ&レンズ・機材 - ジャンル:写真
2007/11/23(金) 14:37:54 |
カメヲタ話
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フォクトレンダーブランドでコシナが発売したレンズで、発売当時はキヤノンFDとミノルタMD、ペンタックスK、オリンパスOM、それからヤシカコンタックスといった各社のマウントが存在していたが、それらは全て初回限定生産分のみで、通常生産されたのはニコンAi-SとM42マウントのみだった。どうでもいいが、今回取り上げようと思って発売年月日を確認しようとしたら、なぜかWEBでは情報が見当たらなかった。メーカーサイトには
カタログページ が残存していたものの、発売年月日に関する情報は無かったし、個人のブログやWEBサイトにそんな気の利いた情報があるはずも無く、わざわざ問い合わせを出すのもなんなので、こうしてお茶を濁しているわけだが、この辺の基礎情報を軽んじるのは非常に良くない風潮なので(この点については大手メーカサイトも大同小異)、自戒をこめつつあえて「気軽にはわからなかった」と記しておこう。
さておき、個人的にはなんとも評価の難しいレンズで、好きなんだけどお勧めはしづらいという、いささか歯切れの悪い評価になってしまう。というのも、当時は
Ai Nikkor45mmF2.8P と併用していたのだが、間の悪いことにスピードライトを使用する局面が多かったため、調光精度の差がもろに出てしまい、結果としてよい評価に結びつかなかったという事情があるのだ。
調光精度のよさに関しては、以前
Ai Nikkor45mmF2.8Pのエントリ でも絶賛したけど、これはあくまでもレンズ内CPUの有無によるもので、光学設計の問題ではないから、レンズの評価ポイントとしては不適当なんだろう。けど、手放す前は仕事以外でほとんど使わなかったから、どうしても仕事での印象が残ってしまうのだ。
ただ、今度発売される
ULTRON40mmF2SLII Aspherical(Ai-S) はCPUを内蔵したので、調光精度はAi Nikkor45mmF2.8Pと互角といえる。まぁ、これはスピードライトの調光精度ではなく、もちろんデジカメへの対応を考えての改良なのだけど、いずれにしても歓迎すべきことには違いない。
でまぁ、無駄な能書きはさておきにして肝心の描写性能についてだが、ぶっちゃけ「普通によいレンズ」の域は出ないと思う。現在、優等生的によく写るレンズというのは、ある意味で「当たり前の存在」であり、むしろ「使いこなすのが難しい癖玉」の方が求められているといえよう。
決して悪いレンズではないし、素直で扱いやすい描写なのだが、それ以上でもそれ以下でもない。ただ、コーティングと非球面レンズのおかげで逆光などの悪条件には強いらしく、特に夜景撮影時の点光源描写はすばらしいとの評価もあるので、夕暮れ時から夜にかけてキャンディード的に撮る人には向いているかもしれない。
個人的に好きな焦点距離だし、改良型の登場で旧製品が安く出回るのであれば、是非とも再び手に入れておきたいとも思うのだが、なにかこう「萌える」ものが無いんだよなぁ~
素直にきりっと写るレンズより、黄焼けしたオートニッコールの方が面白いとか、流石にそこまで変態的な戯言はいいませんが、やっぱりもうちょっと「薄く」作って欲しかったと、改めて思う今日この頃ではありますな。
テーマ:★カメラ&レンズ・機材 - ジャンル:写真
2007/11/08(木) 22:49:16 |
カメヲタ話
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