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イクオリティ・ナウの声明で引用されている国連及び日本政府の文書を検討してみる。 まとめ

イクオリティ・ナウの声明で引用されている国連及び日本政府の文書を検討してみる。 その一

イクオリティ・ナウの声明で引用されている国連及び日本政府の文書を検討してみる。 その二


イクオリティ・ナウの声明で引用されている国連及び日本政府の文書を検討してみる。 その三

イクオリティ・ナウの声明で引用されている国連及び日本政府の文書を検討してみる。 その四

イクオリティ・ナウの声明で引用されている国連及び日本政府の文書を検討してみる。 その五

イクオリティ・ナウの声明で引用されている国連及び日本政府の文書を検討してみる。 その六、前編

イクオリティ・ナウの声明で引用されている国連及び日本政府の文書を検討してみる。 その六、後編

イクオリティ・ナウの声明で引用されている国連及び日本政府の文書を検討してみる。 その七 結論

イクオリティ・ナウの声明で引用されている国連及び日本政府の文書を検討してみる おまけ





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  1. 2009/06/28(日) 08:48:55|
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イクオリティ・ナウの声明で引用されている国連及び日本政府の文書を検討してみる おまけ

1995年9月に中国の北京で第4回世界女性会議が開かれ、行動綱領が採択されています。

北京宣言
http://www.gender.go.jp/sekai-kaigi/fwcw/beijing.html

行動綱領
http://www.gender.go.jp/kodo/index.html

その「第Ⅳ章 戦略目標及び行動」の「J.女性とメディア」では、表現の内容に関わる部分には、ことごとく「表現の自由に矛盾しない範囲で」という文言が入っているんだけど、イクオリティ・ナウ及びその尻馬に乗っかって女性の人権の観点からエロゲバッシングしている連中はこれをどう読んでるんだろうね。

華麗にスルー?あっそ。 
  1. 2009/06/28(日) 08:35:26|
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イクオリティ・ナウの声明で引用されている国連及び日本政府の文書を検討してみる。 その七 結論

以上見てきたことから分かるのは、イクオリティ・ナウが、国際文書から自らに都合のいいフレーズを本来の文脈を無視して抽出し、自らの都合のいいように並べ、また独自の文章を混ぜつつ、あたかも日本政府がゲームを規制する国際法上の義務を負っているかのような極めて悪質な印象操作を行っていることである。
  1. 2009/06/28(日) 08:34:11|
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イクオリティ・ナウの声明で引用されている国連及び日本政府の文書を検討してみる。 その六、後編

その六、前編でとりあげたパラグラフの中で、CEDAW委員会の見解として引用されているのは、その一で4番目に挙げられている「女子差別撤廃条約第4回及び第5回報告書に対する委員会最終コメント」である。

全文は
http://www.bayefsky.com/general/a_58_38_2003.pdf

日本に関する部分を抜粋したものは
http://www.mofa.go.jp/policy/human/against_women.pdf

上記を邦訳したものが
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/josi/pdfs/4-5_k.pdf

である。

この文書は、締約国における冒頭報告、委員会の最終コメントから成っており、後者はさらに序論、肯定的側面、主要関心事及び勧告から構成されている。

まず、この文書の中で、委員会が女性のstereotypesに言及しているのは事実である。そして、そのパラグラフは359である。その内容は次の通り。

359.委員会は、締約国が、長年の固定的役割分担意識が男女間の平等を達成するための大きな障害と認識していることを評価し、この点について定期的な世論調査に基づく取り組みに留意する一方、日本において、家庭や社会における男女の役割と責任に関し、根深く、硬直的な固定観念が持続し、労働市場における女性の状況、教育の選択、政治・公的分野への参画の低さに反映されていることに引き続き懸念を有する。


つまり、性暴力に関するコメントではない。

また、パラグラフの361には以下のような見解が示されており、イクオリティ・ナウはそこから引用している。

361.委員会は、締約国による、女性に対する暴力を扱う法律やその他の施策を認識する一方で、女性や女児に対する暴力の横行及び既存の公的機関に援助を求めることに女性がためらいがあることについて懸念を有する。委員会は、「配偶者暴力防止法」が、現在のところ、身体的暴力意外の形態の暴力を対象としていないことに懸念を有する。委員会は、また強姦に対する罰則が比較的寛大であること、近親姦が刑法において明確に犯罪と定義されておらず、様々な処罰規定の下で間接的に扱われていることに懸念を有する。委員会はさらに、ドメスティックバイオレンスを受けており、かつ入国管理上の地位が配偶者との同居に依存している外国人女性の特有な状況に懸念を有する。委員会は、強制退去への恐れが、そうした女性が援助を求めたり、別居や離婚といった措置を講じる妨げとなり得ることに懸念を有する。いわゆる「従軍慰安婦」の問題に関しては、第2・3回報告の審議以前、以後にとられた措置について、締約国が提供した包括的な情報を評価しつつ、この問題についての懸念が継続していることに留意する。

ただし、この次のパラグラフでは、上記の見解に基づいた要請及び勧告がなされているが、それは現実の暴力に関するものであり、ポルノグラフィーを規制せよという類のものではない。

362. 委員会は、ドメスティック・バイオレンスを含む女性に対する暴力の問題に、女性に対する人権の侵害として取り組む努力を強化することを締約国に要請する。特に、委員会は、配偶者暴力防止法を拡大し、様々な形態の暴力を含めること、強姦罪の罰則を強化すること、近親姦を個別の犯罪として刑罰法令に含めること、委員会の一般勧告19に基づき、暴力を防止し、被害者に保護、支援、その他のサービスを提供し、犯罪者を処罰するための政策を実施することを、締約国に要請する。委員会は、ドメスティック・バイオレンスを受けて別居している外国人妻の在留許可の取り消しは、その措置が当該女性に与える影響について十分に評価した後でのみなされることを勧告する。委員会は、いわゆる「従軍慰安婦」問題を最終的に解決するための方策を見出す努力を行うことを勧告する。


  1. 2009/06/28(日) 08:33:21|
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イクオリティ・ナウの声明で引用されている国連及び日本政府の文書を検討してみる。 その六、前編

その二で紹介した部分のうち三番目のパラグラフを再掲する。

When reporting to the CEDAW Committee, the Japanese government admitted that “the image of women in the media, who were often portrayed as objects either of sex or violence, had a great impact” on gender stereotypes. The CEDAW Committee expressed concern about such stereotypes of women, “the prevalence of violence against women and girls and about women’s apparent reluctance to seek assistance from existing public institutions.” It also noted that “the penalty for rape is relatively lenient.” To prove rape in a court of law in Japan, judges often look at the level of violence perpetrated and/or the degree of resistance put up by the victim rather than whether the woman actually consented to intercourse.

CEDAW委員会への報告にあたり、日本政府は「メディアにおける女性像では、女性はしばしば性あるいは暴力の対象として描かれており」、ジェンダー・ステレオタイプに対して「多大な影響を持っていた」と報告した。CEDAW委員会はこのような女性へのステレオタイプや、「女性また少女への暴力の蔓延、また女性が今現在存在している公的機関の援助を受けることを拒んでいること」について懸念を示した。また、「レイプに対する刑罰が比較的軽い」と注記した。日本の法廷でレイプを立証する際、裁判官はしばしば、女性が実際に性交に同意したかどうかよりも、行われた暴力の度合いや、または被害者の抵抗の程度に注目する。

ここで日本政府の見解として引用されているのは、その一3番目に挙げられている文書のパラグラフ71である。この文書は、7月9日に行われたCEDAW委員会と日本政府代表団の会合の議事概要である。パラグラフの71は坂東眞理子内閣府男女共同参画局長(当時)の発言であり、パラグラフ66におけるTavares da Silva sai委員の質問に対する返答である。以下に両パラグラフの原文と邦訳を示す。

66. Ms. Tavares da Silva said that the report contained little information on efforts within the Ministry of Education to eliminate gender stereotypes through education, which was essential to cultural change. She also wondered if any research had been conducted on the image of women in the media and whether women had a presence in that occupation as decision makers, either as journalists or producers.

66.Tavares da Silva 氏は、報告書に、文部省内における教育を通じて性に関する固定観念を取り除く努力について殆ど情報が含まれておらず、教育は文化の変革に必須であると述べた。彼女はまた、メディアにおける女性のイメージに関する調査がなされているかどうか、また女性がこの職業にジャーナリストまたはプロデューサーまたはといった意思決定者として従事しているかどうかについて尋ねた。

71. The image of women in the media, who were often portrayed as objects either of sex or violence, had a great impact. The independent media in Japan would resist any form of direct government interference but it was hoped that they would regulate themselves. Only 10 per cent of print journalists were women; the percentage was even lower in television.

メディアにおいて女性はしばしば性または暴力の対象として描写されており、そのイメージは大きな影響力を持っている。日本における独立したメディアは政府によるあらゆる直接的干渉に抵抗するであろう。しかし、彼らが自身を規制することが望ましい。印刷媒体のジャーナリストのうち女性の割合は10パーセントに過ぎない。この割合はテレビにおけるそれよりも低い。

ここでの引用の問題点は次の通りである。

・引用に際して、“the image of women in the media, who were often portrayed as objects either of sex or violence, had a great impact”の後に勝手にon gender stereotypesと付け加えている。

・坂東氏はメディアの自主規制が望ましいと述べているが、引用では全く無視されている。

とりわけ後者の点については、日本政府は「男女共同参画基本計画」を定めており、その第9章は「メディアにおける女性の人権の尊重」となっているが、あくまでメディアの自主的な取り組みの促進とゾーニングが主体であり、法律による表現の規制を推進するような内容にはなっていない。

http://www.gender.go.jp/kihon-keikaku/1st/2-9r.html
http://www.gender.go.jp/kihon-keikaku/1st/2-9h.html

なお、余談であるが、坂東氏によるメディアによる影響力に関する発言の根拠は不明である。本人若しくは関係省庁に問い合わせる必要があると思われる。
  1. 2009/06/28(日) 08:29:45|
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イクオリティ・ナウの声明で引用されている国連及び日本政府の文書を検討してみる。 その五

その二で紹介した部分のうち二番目のパラグラフを再掲する。

In its general recommendation No. 19 on “violence against women”, the CEDAW Committee confirmed that “[g]ender-based violence is a form of discrimination that seriously inhibits women’s ability to enjoy rights and freedoms on a basis of equality with men.” Specifically, it commented that “traditional attitudes by which women are regarded as subordinate to men or as having stereotyped roles perpetuate widespread practices involving violence or coercion…Such prejudices and practice may justify gender-based violence as a form of protection or control of women…These attitudes also contribute to the propagation of pornography and the depiction and other commercial exploitation of women as sexual objects, rather than as individuals. This in turn contributes to gender-based violence.”

一般勧告第19号「女性に対する暴力」において、CEDAW委員会は「性に基づく暴力は、男性との平等の原則に基づく権利および自由を女性が享受するための能力を深刻に脅かす、差別の一形態である」ことを確認している。特に、「女性を男性の従属物とみなしたり、ステレオタイプな役割を持っているものとみなすような伝統的振る舞いは、暴力や抑圧を含む広く蔓延した行為を維持する……このような偏見また行為は、女性を囲い込むまたは支配する形態としての性に基づく暴力を正当化しかねない……これらの振る舞いはまた、ポルノグラフィーの蔓延や、女性を個人としてではなく性的な対象として扱うような描写またそのほかの商業的営為を増長するものである。これらがさらに性に基づく暴力を増長している」とコメントしている。

ここで紹介されている一般勧告第19号とは、その一で五番目に挙げられている文章である。

5.女子差別撤廃委員会による一般勧告
http://www.unhchr.ch/tbs/doc.nsf/0/300395546e0dec52c12563ee0063dc9d?Opendocument (英語版)
http://www.gender.go.jp/teppai/kankoku.pdf (日本語版)

一般勧告第19号「女性に対する暴力」は、背景、一般的及び条約の特定の条項に関するコメント、そしてコメントを踏まえた上での勧告の三部構成になっている。

そして、イクオリティ・ナウの声明で引用されているのは条約第2条(f)、第5条及び第10 条(c)に関するコメントに該当する、パラグラフ11及び12である。

11. Traditional attitudes by which women are regarded as subordinate to men or as having stereotyped roles perpetuate widespread practices involving violence or coercion, such as family violence and abuse, forced marriage, dowry deaths, acid attacks and female circumcision. Such prejudices and practices may justify gender-based violence as a form of protection or control of women. The effect of such violence on the physical and mental integrity of women is to deprive them of the equal enjoyment, exercise and knowledge of human rights and fundamental freedoms. While this comment addresses mainly actual or threatened violence the underlying consequences of these forms of gender-based violence help to maintain women in subordinate roles and contribute to their low level of political participation and to their lower level of education, skills and work opportunities.

12. These attitudes also contribute to the propagation of pornography and the depiction and other commercial exploitation of women as sexual objects, rather than as individuals. This in turn contributes to gender-based violence.

11. 女性が劣等である、又は定型化された役割を有するとみなす伝統的な態度は、家族による暴力及び虐待、強制結婚、持参金殺人、酸を使用した暴力、女性性器の切除といった暴力又は強制を伴う広く行きわたった慣行を永続化させる。かかる偏見及び慣行は、ジェンダーに基づく暴力を女性の保護又は統制の一形態として正当化させる危険性がある。女性の身体的及び精神的保全に対するかかる暴力は、女性の人権及び基本的自由の平等な享受、行使及び認識を奪う結果となる。このコメントは、主として、実際になされる暴力又は威嚇的な暴力に向けられるものであるが、これらの形態のジェンダーに基づく暴力の根底に横たわる(構造的な)結果によって、女性の従属的な役割の維持が助長され、女性の政治参加の低水準、及び、女性の教育、技能及び労働機会の低水準につながる。

12. これらの態度は、また、ポルノグラフィーの拡大による、及び、女性を個人としてではなくむしろ性的対象として描写する、又はその他商業において利用、搾取する一因となる。これが、次には、ジェンダーに基づく暴力の一因となる。


この引用の問題点は以下の通りである。
・持参金殺人、性器切除といった暴力の具体例を省略することで、CEDAW委員会が想定している暴力の範囲の拡大解釈を可能にする文脈を作り出している。

・さらに重要なのは、引用されているのがコメントであって勧告の部分ではないということである。

勧告には、暴力の原因に言及したものとして

(c)締約国は、暴力の範囲、原因及び影響、並びに、暴力を防止し、対処するための措置の有効性に関する統計及び研究の収集を奨励するべきである。
(d)メディアが、女性を尊重し、女性の尊重を促進するように確保するための効果的措置がとられるべきである。
(e)締約国は、報告において、女性に対する暴力を永続化させる態度、慣習及び慣行の性質及び範囲、並びに、その結果として、いかなる種類の暴力が生じるかを明らかにすべきである。締約国は、暴力を撲滅するために着手した措置及びこれらの措置の効果を報告すべきである。
(f)これらの態度及び慣行を撲滅するために、効果的な措置がとられるべきである。締約国は、女性の平等を妨げる偏見の撤廃を促進する教育及び広報プログラムを導入するべきである(一般勧告第3号、1987 年)。

という部分があり、また背景のパラグラフ5では

5. 委員会は、締約国に対して、各国の法律及び政策の見直し及び条約に基づく報告に当たっては、ジェンダーに基づく暴力に関する委員会の次のコメントを考慮すべきであること提案した。

と書いてある。つまり、全体としてこの勧告は具体的にポルノを禁止せよというような内容にはなっていないのである。

余談であるが、家族による暴力及び虐待、強制結婚、持参金殺人、酸を使用した暴力、女性性器の切除といった暴力又は強制が多発している地域にポルノグラフィーが大量に流通しているかといえば、そのような事実はない。国連の委員会といっても、その見解が全て正しい訳ではないことは胆に命じておいた方が良いであろう。
  1. 2009/06/28(日) 08:21:18|
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イクオリティ・ナウの声明で引用されている国連及び日本政府の文書を検討してみる。 その四

イクオリティ・ナウの声明における国連のCEDAW委員会及び日本政府の文書の引用の検討を始める。

その二で紹介した部分のうち一番目のパラグラフを再掲する。

Japan ratified the Convention on the Elimination of All Forms of Discrimination against Women (CEDAW) in 1985 and was last examined on its report in 2003 by the CEDAW Committee, which reviews government compliance with CEDAW. While in its report the Japanese government recognized that “violence from husbands or partners, sexual crimes, prostitution, sexual harassment and stalking behaviour are grave violations of women’s human rights” the CEDAW Committee expressed concern that Japanese law characterized stalking as “acts to ‘satisfy love or other favourable feelings towards the person,’ or to ‘work off grudges resulting from the failure to satisfy these feelings.’” Such characterizations are rampant in hentai, which include a successful Japanese comic book series called Rape Man, portraying a male teacher who transforms into “superhero” Rape Man by night, raping women in order to settle grudges or “teach them a lesson” for jilting their lovers.

日本は1985年に「女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約」(CEDAW)を批准し、最近では2003年にその報告書がCEDAW委員会によって審査されている。委員会はCEDAWに対する日本の遵守の度合いを評価するものである。この報告において日本政府が「夫あるいはパートナーからの暴力、性犯罪、売買春、セクシュアル・ハラスメント、またストーキング行為は、女性の人権に対する深刻な侵害である」との認識を示しているのに対して、 CEDAW委員会は日本の法律がストーキングを「その人物に対する愛情あるいはその他の好意的感情を満たすための」あるいは「それらの感情が満たされないがゆえの怨恨による」行為として特徴づけていることについて懸念を表明している。このような特徴付けはhentaiにおいて蔓延しており、例えば日本の売れ筋の(succesful)漫画「THE レイプマン」は、夜ごと「スーパーヒーロー・レイプマン」に変身する男性教師を描いている。彼は怨恨を鎮めるため、あるいは恋人を無下にした女性たちに「お灸をすえる」ためにレイプを行う。

ここでCEDAW委員会の見解として引用されているのは、その一2番目に挙げられている文書のパラグラフ26である。この文書は、7月8日に行われたCEDAW委員会と日本政府代表団の会合の議事概要である。

以下にその原文とその邦訳を挙げる。

26.Ms. Morvai commended Japan’s report for having acknowledged, on page 24, that “violence from husbands or partners, sexual crimes, prostitution, sexual harassment and stalking behaviour are grave violations of women’s human rights ...”. She urged the Government of Japan to recognize that, globally and historically, women had been treated as less than human beings, as was the case with Japan’s comfort women. She challenged the report’s characterization of stalking, on page 25, as “acts to ‘satisfy love or other favourable feelings towards the person’, or to ‘work off grudges resulting from the failure to satisfy these feelings’,” and said that stalking was a matter of power and control. The police should not act as victims counsellors, which was incompatible with their role. Lastly, she would appreciate further information on when and how prosecutors initiated proceedings for violent crimes.

26.Morvai氏は、日本政府の報告書を、それが二十四頁で「夫・パートナーからの暴力、性犯罪、売買春、セクシュアル・ハラスメント、ストーカー行為等女性に対する暴力は、女性の人権を著しく侵害するものであること」を認めた点について、賞賛した。彼女は、日本の従軍慰安婦のように、世界的及び歴史的に女性が人間よりも劣るものとして扱われてきたということを認識するよう日本政府に促した。彼女は報告書が二十五頁おいてストーキングを「『特定の者に対する恋愛感情その他の好意の感情又はそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足する』ための行為」として性格づけに疑問を呈し、ストーキングは権力と支配の問題であると述べた。警察官は被害者の相談者として振舞うべきではなく、これは彼らの役割と相容れない。最後に、彼女は検察がいつどのようにして暴力犯罪に対する手続きを開始するかに関するより一層の情報に感謝するであろう(訳者註:より多くの情報を求めたということか?)。


この引用の問題点は以下の通りである。

・委員会の見解としては『女子差別撤廃条約第4回及び第5回報告書に対する委員会最終コメント』があるにもかかわらず、Morvai委員の個人的見解をあたかも委員会の総意であるかのように記述している。

・Morvai委員の見解は、ストーキングが、特定の者に対する恋愛感情その他の好意の感情又はそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足するための行為ではなく、権力と支配の問題である、というものである。然るに、声明の引用では、この前段部分のみを抜き出し、しかもMorvai委員が待ったく言及していないHENTAIの話をリンクさせ、CEDAW委員会の見解とHENTAIに関係があるような印象操作を行っている。

余談であるが、ストーキングは「権力と支配の問題」ではなく単にそれを実行する者の調子がおかしいだけあるし、女性によるストーキングも発生している。国連の委員といっても、その主張が全て正しい訳ではないことは胆に命じておいた方が良いであろう。

これも余談であるが、今回検討したイクオリティナウの声明のパラグラフをAPP研は次のように訳している。

日本政府は、女性差別撤廃条約を1985年に批准し、政府の条約遵守を審査する最新の定期報告書を2003年に女性差別撤廃委員会へ提出しました。日本政府は報告書で、「夫またはパートナーの暴力、性犯罪、売買春、セクシュアル・ハラスメント、ストーカー行為は、女性の人権の深刻な侵害である」ことを認めました。しかしその一方で女性差別撤廃委員会は、日本のストーカー行為規制法がストーカーを「特定の者に対する恋愛感情その他の好意の感情……を充足する目的」の行為、あるいは「それが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足する目的」の行為と性格づけていることに懸念を表明しました。そのような性格づけは「ヘンタイ」に広くみられるものだからです。その一例が日本でヒットした『レイプマン』というコミック本であり、それは夜な夜なレイプマンという “スーパーヒーロー”に変身する男性教師が主人公で、女性にふられた男性の恨みを晴らしたり、男性をふった女性を“懲らしめ”たりするためにレイプマンが女性をレイプしてまわるというストーリーです。

http://www.app-jp.org/modules/about/index.php?content_id=6

問題は「そのような性格づけは「ヘンタイ」に広くみられるものだからです。」という部分であり、文法に則って誠実に訳していればこのような訳にはならないし、Morvai委員はHENTAIに言及していないのだから、事実を捻じ曲げる結果となっている。

嘘はいかんよ!嘘は!


  1. 2009/06/28(日) 08:14:07|
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APP研のdiscaがしらを切り始めた件

アニメ関連のリンク先から来られた方へ †

わたしは「クラナド」規制なんて一言も言ってませんし、
クラナド規制論は、誰かのでっち上げです。(from カナ☆

http://www.idiagdia.com/wiki/index.php?Trash%2F%E3%82%A8%E3%83%AD%E3%82%B2%E6%84%9B%E5%A5%BD%E5%AE%B6%E3%81%AE%E4%BA%BA%E3%81%9F%E3%81%A1%E3%81%B8

だそうです。

筆者自身もdiscaのwikiの該当記事を確認はしましたが、残念なことに保存する前に削除されてしまいました。しかし、彼のToHeart及びCLANNAD 批判論は2009年6月13日の22時50分前後に2chの複数のスレッドにコピペされているので、そのキャッシュを貼り付けときます。

CLANNAD -クラナド- AFTER STORY だんご390人大家族
792番目の投稿。

CLANNAD -クラナド- 総合 Part182

638番目の投稿。

ToHeart2 XRATED + Another Days その258

672番目の投稿。

ところで、discaは自分を性同一性障害だと言っていますが

・性同一性障害じゃなくて単なる精神病ではないのか?ちゃんと二人以上の医師から性同一性障害の診断書をもらっているのか?

・しばしば社会とか公共の福祉とかを持ち出してきているが、社会の安寧秩序という観点からセクシャルマイノリティが排除の対象とされてきた歴史をどう考えているのか?社会がどうこういうなら君こそが反社会的な存在ということになるけど、どうなのよ?

という二点をしつこく突っ込んでやるのが効果的と思われます。
  1. 2009/06/24(水) 21:46:14|
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Wikipediaの項目「ポルノ・買春問題研究会」で管理人のおはぐろ蜻蛉氏が削除依頼を出した件について

Wikipediaの項目「ポルノ・買春問題研究会」で管理人のおはぐろ蜻蛉氏が削除依頼を出していますが、何故かうちのブログが引き合いに出されているので、コメントしときます。



http://ja.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:%E5%89%8A%E9%99%A4%E4%BE%9D%E9%A0%BC/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%83%8E%E3%83%BB%E8%B2%B7%E6%98%A5%E5%95%8F%E9%A1%8C%E7%A0%94%E7%A9%B6%E4%BC%9A

Wikipedia:削除依頼/ポルノ・買春問題研究会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
< Wikipedia:削除依頼
移動: ナビゲーション, 検索

(*特)ポルノ・買春問題研究会 - ノート [編集]

2009-06-18T22:26:18(UTC)が 2chを経由しての外部からの転載の疑い。ttp://news410.blog104.fc2.com/blog-entry-63.html。(スパム扱いされるのでhを抜いて記載。)著作権侵害のおそれ。あと、防衛医大の教授の名前が記載されていますが、こちらは大丈夫でしょうか。仮に、不適切とすると初版からの全削除となります。--おはぐろ蜻蛉 2009年6月20日 (土) 09:01 (UTC)

* (特定版削除) 依頼者票。自衛隊の幹部は公人と言っても良いと思う。また、無罪判決が出ているので犯罪歴の記載には当たらない。よって全削除の必要性は低いと思う。--おはぐろ蜻蛉 2009年6月20日 (土) 09:01 (UTC)



ええとですね、おはぐろ蜻蛉氏の文体が簡潔過ぎて頭の悪い僕にはこの人が何を言いたいのかさっぱり分かりません。というわけで、差し当たり、「APPがCLANNADも攻撃対象に」の記事を書いた経緯を簡単に説明しておきます。

1.discaのwikiを見てCLANNAD批判を見つけた。
http://idiagdia.com/wiki/index.php?Think%2F%E3%82%A8%E3%83%AD%E3%82%B2%E6%84%9B%E5%A5%BD%E5%AE%B6%E8%80%83%E5%AF%9F

2.しばらく経ってからブログで取り上げようとしたが、既に上記の記事が閲覧不能になっていたので、「天然」「CLANNAD」「女性差別」等のキーワードでGoogle検索をしたら、2chに当該箇所があったので、それを貼り付けた次第です。

3.なお、当ブログ管理人はWikipediaにおけるポルノ・買春問題研究会の記事には一切タッチしていません。

4.本ブログの内容は転載して頂いてかまいません。

以上。
  1. 2009/06/22(月) 22:12:17|
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イクオリティ・ナウの声明で引用されている国連及び日本政府の文書を検討してみる。 その三

その一で列挙した文書のうち、1~4は、日本政府が提出した女子差別撤廃条約第4回及び第5回報告書に対し、2003年の7月に女子差別撤廃委員会と日本政府が行った検討に関するものである。

その経緯は以下の通り。

1.経緯

(1)政府は、女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約(女子差別撤廃条約)に基づいて、1998年(平成10年)7月に第4回政府報告を、2002 年(平成14年)9月に第5回政府報告を提出したが、これに対する女子差別撤廃委員会と締約国政府との検討(consideration)が7月8日にニューヨークにおいて実施された。
(参考:我が方出席者は坂東眞理子内閣府男女共同参画局長(当時)を団長に、外務省、内閣府、警察庁、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、国連代表部、在ニューヨーク日本国総領事館から合計15名。なお、同委員会は、アジャー議長(トルコ出身)を含む23名の専門委員で構成されている。我が国からは齋賀富美子委員(大使)が個人資格でメンバーとなっている。)

(2) 同委員会は、その結果を踏まえて最終コメントを採択し、右は8月7日(現地時間)ホームページに公表された。
http://www.un.org/womenwatch/daw/cedaw/cedaw29/ConComm/JapanE.pdf


http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/josi/4-5_s.html
  1. 2009/06/21(日) 14:04:17|
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イクオリティ・ナウの声明で引用されている国連及び日本政府の文書を検討してみる。 その二

前回紹介した文書が引用されるているのは、イクオリティ・ナウの声明のうち、次に示す部分である。

Japan ratified the Convention on the Elimination of All Forms of Discrimination against Women (CEDAW) in 1985 and was last examined on its report in 2003 by the CEDAW Committee, which reviews government compliance with CEDAW. While in its report the Japanese government recognized that “violence from husbands or partners, sexual crimes, prostitution, sexual harassment and stalking behaviour are grave violations of women’s human rights” the CEDAW Committee expressed concern that Japanese law characterized stalking as “acts to ‘satisfy love or other favourable feelings towards the person,’ or to ‘work off grudges resulting from the failure to satisfy these feelings.’” Such characterizations are rampant in hentai, which include a successful Japanese comic book series called Rape Man, portraying a male teacher who transforms into “superhero” Rape Man by night, raping women in order to settle grudges or “teach them a lesson” for jilting their lovers.

In its general recommendation No. 19 on “violence against women”, the CEDAW Committee confirmed that “[g]ender-based violence is a form of discrimination that seriously inhibits women’s ability to enjoy rights and freedoms on a basis of equality with men.” Specifically, it commented that “traditional attitudes by which women are regarded as subordinate to men or as having stereotyped roles perpetuate widespread practices involving violence or coercion…Such prejudices and practice may justify gender-based violence as a form of protection or control of women…These attitudes also contribute to the propagation of pornography and the depiction and other commercial exploitation of women as sexual objects, rather than as individuals. This in turn contributes to gender-based violence.”

When reporting to the CEDAW Committee, the Japanese government admitted that “the image of women in the media, who were often portrayed as objects either of sex or violence, had a great impact” on gender stereotypes. The CEDAW Committee expressed concern about such stereotypes of women, “the prevalence of violence against women and girls and about women’s apparent reluctance to seek assistance from existing public institutions.” It also noted that “the penalty for rape is relatively lenient.” To prove rape in a court of law in Japan, judges often look at the level of violence perpetrated and/or the degree of resistance put up by the victim rather than whether the woman actually consented to intercourse.

http://www.equalitynow.org/english/actions/action_3301_en.htm
l

日本語訳は以下の通り。
『yuubokuの日記』から引用したものを一部修正した。

日本は1985年に「女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約」(CEDAW)を批准し、最近では2003年にその報告書がCEDAW委員会によって審査されている。委員会はCEDAWに対する日本の遵守の度合いを評価するものである。この報告において日本政府が「夫あるいはパートナーからの暴力、性犯罪、売買春、セクシュアル・ハラスメント、またストーキング行為は、女性の人権に対する深刻な侵害である」との認識を示しているのに対して、CEDAW委員会は日本の法律がストーキングを「その人物に対する愛情あるいはその他の好意的感情を満たすための」あるいは「それらの感情が満たされないがゆえの怨恨による」行為として特徴づけていることについて懸念を表明している。このような特徴付けはhentaiにおいて蔓延しており、例えば日本の売れ筋の(succesful)漫画「THE レイプマン」は、夜ごと「スーパーヒーロー・レイプマン」に変身する男性教師を描いている。彼は怨恨を鎮めるため、あるいは恋人を無下にした女性たちに「お灸をすえる」ためにレイプを行う。

一般勧告第19号「女性に対する暴力」において、CEDAW委員会は「性に基づく暴力は、男性との平等の原則に基づく権利および自由を女性が享受するための能力を深刻に脅かす、差別の一形態である」ことを確認している。特に、「女性を男性の従属物とみなしたり、ステレオタイプな役割を持っているものとみなすような伝統的振る舞いは、暴力や抑圧を含む広く蔓延した行為を維持する……このような偏見また行為は、女性を囲い込むまたは支配する形態としての性に基づく暴力を正当化しかねない……これらの振る舞いはまた、ポルノグラフィーの蔓延や、女性を個人としてではなく性的な対象として扱うような描写またそのほかの商業的営為を増長するものである。これらがさらに性に基づく暴力を増長している」とコメントしている。

CEDAW委員会への報告にあたり、日本政府は「メディアにおける女性像では、女性はしばしば性あるいは暴力の対象として描かれており」、ジェンダー・ステレオタイプに対して「多大な影響を持っていた」と報告した。CEDAW委員会はこのような女性へのステレオタイプや、「女性また少女への暴力の蔓延、また女性が今現在存在している公的機関の援助を受けることを拒んでいること」について懸念を示した。また、「レイプに対する刑罰が比較的軽い」と注記した。日本の法廷でレイプを立証する際、裁判官はしばしば、女性が実際に性交に同意したかどうかよりも、行われた暴力の度合いや、または被害者の抵抗の程度に注目する。

http://fragments.g.hatena.ne.jp/yuuboku/20090508/1241760087
  1. 2009/06/20(土) 01:36:45|
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イクオリティ・ナウの声明で引用されている国連及び日本政府の文書を検討してみる。 その一

イクオリティ・ナウはWomen's Action 33.1の中で国連のCEDAW委員会及び日本政府の文書を引用している。筆者がその引用元を調べてみたところ、イクオリティ・ナウは引用するフレーズの本来の文脈を無視して自分達の都合のいいように配置しているように思われた。そこで本稿では、イクオリティ・ナウの声明に引用されているフレーズと、それが本来含まれている文脈を並置することにより、イクオリティ・ナウの声明における文章作成上の問題を検討する。

イクオリティ・ナウが声明で引用している文書は以下のとおり。

1.女子差別撤廃条約実施状況 第5回報告
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/josi/fifth/index.html (日本語版)
http://www.mofa.go.jp/POLICY/human/women_rep5/index.html (英語版)

2.Committee on the Elimination of Discrimination against Women
Twenty-ninth session
Summary record of the 618th meeting
http://www.unhchr.ch/tbs/doc.nsf/0/d14d9403b0c41e60c125729e0032f655/$FILE/N0342129.doc

3.Committee on the Elimination of Discrimination against Women
Twenty-ninth session
Summary record of the 617th meeting
http://www.unhchr.ch/tbs/doc.nsf/0/5289899851b39db5c125729e0032f4c7/$FILE/N0342121.doc

4.女子差別撤廃条約第4回及び第5回報告書に対する委員会最終コメント
http://www.bayefsky.com/general/a_58_38_2003.pdf (英語版)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/josi/pdfs/4-5_k.pdf
(日本に関する部分を抜粋、邦訳したもの)

5.女子差別撤廃委員会による一般勧告
http://www.unhchr.ch/tbs/doc.nsf/0/300395546e0dec52c12563ee0063dc9d?Opendocument (英語版)
http://www.gender.go.jp/teppai/kankoku.pdf (日本語版)

(続く)
  1. 2009/06/18(木) 16:26:18|
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APPがCLANNADも攻撃対象に

2ちゃんねるのアニメ2@2ch掲示板にあった、「CLANNAD -クラナド- AFTER STORY だんご390人大家族」スレで、APPのメンバーであるdiscaのwikiから次のような転載がありました。

保存したGoogleのキャッシュはこちらです。

792 :名無しさん@お腹いっぱい。:2009/06/13(土) 22:50:14 ID:3B0DFRTn
http://idiagdia.com/wiki/index.php?Think%2F%E3%82%A8%E3%83%AD%E3%82%B2%E6%84%9B%E5%A5%BD%E5%AE%B6%E8%80%83%E5%AF%9F
APP研(ポルノ・買春問題研究会)メンバーのwiki

近年になって、テレビ東京などでは「ToHeart」「クラナド」などの「エロゲ」をテレビアニメ化して、視聴率を確保しています。
これまでの主人公は男性、攻略する客体が女性であったセックスゲームを、改変して、主人公を女性、
もしくは主人公の恋人が女性とし、テレビ用に客体を昇格させてる事によって「美少女ゲーム」を「少女漫画」という位置づけでテレビ放映が可能になりました。

それでも、男性側は「一般的な男性像」であり、女性側は「天然キャラ」として可愛がる、守られるべき存在であるという差別の構図は残ったままです。


なお、現在discaのwikiにはアクセスできない模様。
[APPがCLANNADも攻撃対象に]の続きを読む
  1. 2009/06/17(水) 21:14:15|
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鳥山氏の質問状に対するイクオリティ・ナウの返事に突っ込みを入れてみた。

前回の記事で翻訳したイクオリティ・ナウのお返事に突っ込みいれてみました。

「イクオリティ・ナウはこのゲームをプレイする人全てが女性及び少女に対する暴力行為を永続化させるであろうと述べたことはありません。」という文言がまず意味不明です。プレイヤーが暴力行為を永続化するってなんですか?たぶんperpetrate(犯罪などを犯す)と書くべきところをperpetuate(永続させる)と間違えたんでしょう。

で、フィクションであるという注意書きがあっても、成人向けコンテンツであっても、『レイプレイ』が「女性がレイプされ性的に虐待されることを楽しんでいる」というレイプ神話を永続化しているというのは、日本人の大人に対する侮辱でしょ。イクオリティ・ナウは日本人の大人の判断力・読解力を信用してないんですか?それともイクオリティ・ナウは現実とフィクションの区別が付いてなくて、日本人の大人もそうだと思ってるんですか?そうだとしたら、一緒にしないでほしいなぁ。やれやれ。

(あ、そういえば現実とフィクションの区別ができない日本人の大人、いましたね。
元NPO法人[20]カスパルの代表者は朝日新聞のインタビュー(2005年1月10日)で「絵で描かれていても、少女たちの人権を侵していることには違いありません。」と述べている。)

それにして、ゲームをプレイしている当人の問題じゃないとしたら、一体どーやってゲームの「悪影響」が伝播するんでしょうね。もしかすると、イクオリティ・ナウのメンバーの脳内では、ゲームのDVDが日本国民を「女性はレイプされ性的に虐待されることを楽しむものだ」と洗脳すべく毒電波を放射していることになっているのかも知れません。

冗談はさておき、話はプレイヤーから離れて強姦罪の認定における裁判官の判断に移るわけですが、イクオリティ・ナウ的には裁判官が被害者の抵抗の度合いに注目するときにレイプ神話が繰り返されるそうです。「レイプ神話」という単語でもって裁判官の司法判断と『レイプレイ』をリンクさせるというレトリックなわけですが、マジレスすると、裁判官が被害者の抵抗の度合いに注目するのは法文と判例が昔からそうなっているからであって、『レイプレイ』は関係ないでしょう。あるいはゲームのDVDから裁判官の脳に向けて毒電波(以下略)。

それから、日本国の義務と日本国政府自身の認識とやらに関しては、かなり悪質な文書の再構成が行われている可能性があるのですが、これは後ほど。
  1. 2009/06/14(日) 11:02:55|
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鳥山氏の質問状に対するイクオリティ・ナウの返事を日本語訳してみた。

鳥山氏のブログ『王様を欲しがったカエル』で紹介されているイクォーリティ・ナウへの質問状に対する返事が『表現の数だけ人生が在る』の管理人であるmudan氏のところに来ていたので、日本語訳してみた。

暗数問題を持ち出してるけど、そもそも質問状は犯罪統計の話なんてしてないでしょ、とか、色々と突っ込みどころ満載ですが、「注意書きがあっても18禁でも関係ない」って、あんた方、いったいどこの国の未開人ですか?

ご意見ありがとうございます。イクオリティ・ナウはこのゲームをプレイする人全てが女性及び少女に対する暴力行為を永続化させるであろうと述べたことはありません。このゲームには注意書きが伴っており、またはその注意書きがゲームが18歳以上向けであるというものだとしても、それとは無関係に、このゲームは女性がレイプされ性的に虐待されることを楽しんでいるというレイプ神話とネガティブなジェンダーステレオタイプを永続化させています。被害者が性交に同意しているかよりも、彼女が示した抵抗の度合いに裁判官が注目する時に司法組織内で繰り返される神話(訳者注:文法的に述語に相当する部分がないセンテンスである。強姦罪の認定における裁判官の判断に言及しているものと思われる)。日本におけるレイプの統計に関する以下の声明を参照してください。
http://www.equalitynow.org/english/actions/action_3301s_en.html

レイプに対する判決と、そもそもこうした犯罪を女性が報告することをためらうことに対するレイプ神話の影響力について、多くの研究が世界中でなされています。日本の女権活動家たちは長期にわたってレイプと性的暴力に対する法律の改善を要求しています。

私たちの活動、とりわけ女子差別撤廃条約の下での日本国の義務と、メディアにおける女性のネガティブなイメージの影響に対する日本国政府自身の認識に言及している部分を参照してください。

http://www.equalitynow.org/english/actions/action_3301_en.html

早々
  1. 2009/06/08(月) 02:30:27|
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APPの憲法解釈がアレな件について。

APPのメンバーであるdisca氏が
「わが国の憲法では、表現の自由(性表現)より、公共の福祉(人権)のほうがはるかに重いものです。」
と主張しています。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1182021171&owner_id=19973257
(6月3日現在、日記は削除された模様)

はっきり言って、憲法に対する理解が根本的にずれているとしか言いようがありません。

表現の自由は精神的自由権であり、基本的人権の一つです。

また、通説では公共の福祉は「人権相互の矛盾を調整するために認められる実質的公平の原理」と解されています。

憲法学がご専門の中里見博大先生はAPPの中心人物な訳ですが

会員に一体なにを吹き込んでいるんですかと問いたい。

問い詰めたい。

小一時間問い詰めたい。
  1. 2009/06/03(水) 08:45:49|
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