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フォクトレンダーULTRON 40mmF2SL Aspherical(Ai-S)

フォクトレンダーブランドでコシナが発売したレンズで、発売当時はキヤノンFDとミノルタMD、ペンタックスK、オリンパスOM、それからヤシカコンタックスといった各社のマウントが存在していたが、それらは全て初回限定生産分のみで、通常生産されたのはニコンAi-SとM42マウントのみだった。どうでもいいが、今回取り上げようと思って発売年月日を確認しようとしたら、なぜかWEBでは情報が見当たらなかった。メーカーサイトにはカタログページが残存していたものの、発売年月日に関する情報は無かったし、個人のブログやWEBサイトにそんな気の利いた情報があるはずも無く、わざわざ問い合わせを出すのもなんなので、こうしてお茶を濁しているわけだが、この辺の基礎情報を軽んじるのは非常に良くない風潮なので(この点については大手メーカサイトも大同小異)、自戒をこめつつあえて「気軽にはわからなかった」と記しておこう。

さておき、個人的にはなんとも評価の難しいレンズで、好きなんだけどお勧めはしづらいという、いささか歯切れの悪い評価になってしまう。というのも、当時はAi Nikkor45mmF2.8Pと併用していたのだが、間の悪いことにスピードライトを使用する局面が多かったため、調光精度の差がもろに出てしまい、結果としてよい評価に結びつかなかったという事情があるのだ。
調光精度のよさに関しては、以前Ai Nikkor45mmF2.8Pのエントリでも絶賛したけど、これはあくまでもレンズ内CPUの有無によるもので、光学設計の問題ではないから、レンズの評価ポイントとしては不適当なんだろう。けど、手放す前は仕事以外でほとんど使わなかったから、どうしても仕事での印象が残ってしまうのだ。
ただ、今度発売されるULTRON40mmF2SLII Aspherical(Ai-S)はCPUを内蔵したので、調光精度はAi Nikkor45mmF2.8Pと互角といえる。まぁ、これはスピードライトの調光精度ではなく、もちろんデジカメへの対応を考えての改良なのだけど、いずれにしても歓迎すべきことには違いない。

でまぁ、無駄な能書きはさておきにして肝心の描写性能についてだが、ぶっちゃけ「普通によいレンズ」の域は出ないと思う。現在、優等生的によく写るレンズというのは、ある意味で「当たり前の存在」であり、むしろ「使いこなすのが難しい癖玉」の方が求められているといえよう。
決して悪いレンズではないし、素直で扱いやすい描写なのだが、それ以上でもそれ以下でもない。ただ、コーティングと非球面レンズのおかげで逆光などの悪条件には強いらしく、特に夜景撮影時の点光源描写はすばらしいとの評価もあるので、夕暮れ時から夜にかけてキャンディード的に撮る人には向いているかもしれない。

個人的に好きな焦点距離だし、改良型の登場で旧製品が安く出回るのであれば、是非とも再び手に入れておきたいとも思うのだが、なにかこう「萌える」ものが無いんだよなぁ~

素直にきりっと写るレンズより、黄焼けしたオートニッコールの方が面白いとか、流石にそこまで変態的な戯言はいいませんが、やっぱりもうちょっと「薄く」作って欲しかったと、改めて思う今日この頃ではありますな。
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  1. 2007/11/08(木) 22:49:16|
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