コシナの廉価版レンズシリーズの1本で、惜しまれつつもカタログから姿を消した。ちなみに、コシナ廉価版レンズには他に20mmと28mmがあり、マニアからは広角三姉妹とも呼ばれていたようだ。
レンズの構成や生産時期等は不明で、相変わらずWEBではめぼしい情報が見当たらない。
とりあえず、レンズ構成は7群7枚ということで、前玉はそれほど大きくないから、口径食が微妙に心配だったりもする。
ただ、かつては「LENS MADE IN JAPAN UNDER LICENE FROM VEB CARL ZEISS JENA」とプリントされていたようで、コシナがツァイスのOEM生産を行っていた時期に、ツァイスの監督下で設計された製品のようだ。後述するように鏡胴はいかにも廉価版だが、光学設計と硝材にツァイスの手が入っているのはほぼ間違いないだろう。
ただ、描写に関してはやはり可もなく不可もなくといったところで、むしろ逆光に弱いという嫌な定評がある。この点は7群7枚構成が不利に作用しているのかもしれないが、レンズ名にMC(マルチコーティング)と入れてるぐらいだから、それなり以上の対策を施しているはずだ。とはいえ、その辺はボディとの相性といった要因も考えうるし、また鏡胴部分の内面反射によるものの可能性もあるので、いささかなんともいえないところだ。
個人的な感想としては、開放から周辺まで破綻の無いところと、寄っても像が乱れないところが気に入っており、マクロ(MACRO)の名称は決して伊達じゃなかったといえよう。また、開放から像が乱れないところにも定評があり、天体写真愛好家の中には星野撮影用として愛好する人もいるのだから、この辺は折り紙つきともいえるだろうね。
個人的には完全プラ鏡胴があまりにも安っぽくて、しかもヘリコイドの回転方向がニコンとは反対(右)という部分には大きな不満を感じるものの、値段を考えればまぁそれなりかとも思う。なにしろ、新品でも実売が9千円未満だったぐらいだから、贅沢を言っては罰が当たるというものだ。あまり使わない焦点距離でもあるし、お遊びにはちょうどかと思って格安の中古を入手したのだが、なんだかんだと文句を言いつつも手元に残しているのは、気に入ってる証拠なのかもしれない。
えっ?転売しても二束三文だから残してるだけだろうって?
その辺は変にかんぐっちゃだめだよ~
生産停止になっちゃったから値上がりしちゃうかもしれないじゃないかw
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テーマ:★カメラ&レンズ・機材 - ジャンル:写真
2007/11/23(金) 14:37:54 |
カメヲタ話
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