仕事の撮影で最も重宝したレンズで、また編集の評価が高かったカットも、たいていはこのレンズで撮影したものだ。生産停止になってしまったのは本当に残念で、かつ少々というか激しく痛いねぇ。ただ、これまでに各社からリリースされた様々なパンケーキレンズは、その多くが短命に終わったことを考えると、やはりいたし方の無いことなのかもしれない。
開放値や最短撮影距離などを犠牲にし、小型軽量であることを売りにするため、基本的に既存のレンズとの差別化が図りにくく、いささかマニア向けの位置づけになってしまいがちなので、ラインナップが見直されるときには生き残りにくいのだろうな。
肝心の描写だけど、まぁいたって普通ですよ。
ただ、ニコン的バリ硬っていう感じではなく、多少軟らかめなところが、特徴といえば特徴かもしれない。それでも、人によっては硬い目だと思うかも知れないくらいには硬いので、人物よりは風景とかスナップに使ったほうが無難だろうと思う。
テッサータイプということもあって、色抜けの好さには期待したんだけど、こっちのほうは評判ほどでもないかなというのが正直なところ。
ただ、編集氏に言わせると十分に抜けているそうだし、自分は色抜けにひどくうるさいので、その辺は割り引いて考えたほうがよいかもしれない。
自分は仕事でもプライベートでも絞って使うから、開放付近での描写についてはよく知らないのだが、とりあえず開放でも使えるという評価が下っている。
ただ、ネガよりポジの方が相性良いかもしれないことと、実はモノクロに不向きなのではないかという感触を得ている。とはいえ、このレンズでバリバリモノクロ撮影してる人もいるし、あくまでも個人の主観ということでよろしく。
それから、このレンズはニコンの誇る3D調光に対応してるので、ポラを切らなくてもかなりの確立で当ててくれる。もちろん、ボディとスピードライトをちゃんとそろえればだけど、この辺が仕事で使い倒してる理由かも知れない。
現在はF501と組んで散歩写真なんか撮ってるけど、近いうちに現役復帰するのは間違いない。ただ、F501に装着したときの見た目が意外とかっこよく、そのうえ使い勝手もかなりよいので、これはこれでありかもしれない。
いつか、あぶく銭でも入ったときに、中古で予備を1本押さえちゃうかもしれないなぁ~
スポンサーサイト
テーマ:ニコンphoto - ジャンル:写真
- 2007/05/16(水) 18:52:11|
- カメヲタ話
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0