前回の記事で翻訳したイクオリティ・ナウのお返事に突っ込みいれてみました。
「イクオリティ・ナウはこのゲームをプレイする人全てが女性及び少女に対する暴力行為を永続化させるであろうと述べたことはありません。」という文言がまず意味不明です。プレイヤーが暴力行為を永続化するってなんですか?たぶんperpetrate(犯罪などを犯す)と書くべきところをperpetuate(永続させる)と間違えたんでしょう。
で、フィクションであるという注意書きがあっても、成人向けコンテンツであっても、『レイプレイ』が「女性がレイプされ性的に虐待されることを楽しんでいる」というレイプ神話を永続化しているというのは、日本人の大人に対する侮辱でしょ。イクオリティ・ナウは日本人の大人の判断力・読解力を信用してないんですか?それともイクオリティ・ナウは現実とフィクションの区別が付いてなくて、日本人の大人もそうだと思ってるんですか?そうだとしたら、一緒にしないでほしいなぁ。やれやれ。
(あ、そういえば現実とフィクションの区別ができない日本人の大人、いましたね。
元NPO法人[20]カスパルの代表者は朝日新聞のインタビュー(2005年1月10日)で「絵で描かれていても、少女たちの人権を侵していることには違いありません。」と述べている。)
それにして、ゲームをプレイしている当人の問題じゃないとしたら、一体どーやってゲームの「悪影響」が伝播するんでしょうね。もしかすると、イクオリティ・ナウのメンバーの脳内では、ゲームのDVDが日本国民を「女性はレイプされ性的に虐待されることを楽しむものだ」と洗脳すべく毒電波を放射していることになっているのかも知れません。
冗談はさておき、話はプレイヤーから離れて強姦罪の認定における裁判官の判断に移るわけですが、イクオリティ・ナウ的には裁判官が被害者の抵抗の度合いに注目するときにレイプ神話が繰り返されるそうです。「レイプ神話」という単語でもって裁判官の司法判断と『レイプレイ』をリンクさせるというレトリックなわけですが、マジレスすると、裁判官が被害者の抵抗の度合いに注目するのは法文と判例が昔からそうなっているからであって、『レイプレイ』は関係ないでしょう。あるいはゲームのDVDから裁判官の脳に向けて毒電波(以下略)。
それから、日本国の義務と日本国政府自身の認識とやらに関しては、かなり悪質な文書の再構成が行われている可能性があるのですが、これは後ほど。
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- 2009/06/14(日) 11:02:55|
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